後世に残す家づくり

住宅先進国スウェーデンに学ぶ

住宅先進国と言われるスウェーデンでは、「世代を超えて住み続けられる家」「エネルギーパス(家の燃費を表示する証明書)」を重要なファクターとして家造りを行います。

北欧・EU諸国ではエネルギーパスを早くから義務化されており、ライフサイクルコストを抑えるための低エネルギー住宅が重要視されています。また、近年問題視されている地球温暖化やエネルギー資源の枯渇を対策するためにも、自宅の省エネ性能が一体どれくらいなのかを把握しておくことはとても大切になってきます。

エストニアの街並み

早く追いつけ住宅性能!

寒暖ストレスの無い家づくり

日本の暖房における家庭一世帯当たりの年間エネルギー使用量は、欧米諸国の数倍以上とも言われています。これは断熱の関する基準というものが日本に存在しなかったことと、夏を基準にした通気性の高い家づくりという文化が根付いていたことにあります。

最近になってようやく住宅の省エネ化が進み、一定の基準が設けられましたが、欧米の基準と比較するとはるかに低い性能値です。またそれらの基準も義務ではなく目安にすぎず、基準以下の家も建てられ続けているのが現状なのです。日本の住宅性能の底上げ、また全体的なレベルアップをしていかなければなりません。

後世に残す寿命の長い家

住宅燃費を抑えた脱炭素へのこだわり

住宅燃費ってなに?

北欧・EU諸国では、国ごとに住宅の燃費性能を表示することが義務付けられています。車を購入する際に燃費性能を重視するように、家も燃費を考慮して選ぶのが当たり前なのです。

もちろんイニシャルコストとランニングコストのバランスを考慮することも大切でありますが、北欧・EU諸国は住宅の寿命が日本よりはるかに長いため、長い期間で考えた時に住宅燃費を重視した方がはるかに経済的であり、日々の生活も快適に過ごすことができるのです。

住宅燃費の考え方

太陽と向き合う設計をしよう!

夏には厄介者の日差しも、冬には室内を暖めてくれる自然の恵みとなります。「夏には遮蔽したい日差しを冬には取り入れるようにしたい!」そんなわがままも実現することができます。

太陽光は季節によって動き方が変わります。夏は高くまで上がりますが、反対に冬は低い位置までしか上がりません。この特徴を踏まえることで、太陽エネルギーをうまく活用できます。 このように住環境設備だけでなく自然エネルギーをうまく活用できるよう工夫することで、快適で省エネな家造りが可能となるのです。

太陽を活かした家造り